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G's voice

英会話カフェを経営している男が、それとはほぼ無関係な事を酔った勢いで、無責任に書くコーナー。途中からまじめに小説家を目指すに至る。
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ミリ(10) 離婚
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    随分とさぼってしまいましたが、書置きしていたファイルが無くなって、探しまくっていましたが見つかりませんでした。面倒だけどもう一度書き直す事にしました。その一部です。
     

    ミリ(10) 離婚

     

     「離婚は結婚の10倍のエネルギーが必要だ」
     

     とよく言われる。僕はその理由を説明できる。
     

     そもそも結婚は勢いの上に計画が必ずある。そしてさらにそれを周囲に告知する(一般的に)。その結果二人の結婚は、二人だけのものでは無くなるのである。家族や友人、会社の人達みんなが二人が結婚する事を知り、それを祝福する訳だ。だから、言い方はあまり良くないが、一旦決めたら、二人の勝手で簡単に止められない。式場の予約などもあったり。つまり結婚を決意した時点で、二人は計画し、周囲にそれを認めてもらう行動になる。つまり、結婚はそう簡単に中止出来ないのである。一旦決めたら、あとはちょっとやそっとの事があっても、自動的に進んで行ってしまう。


     

     しかし、離婚はどうか?


     

     二人の問題だから二人で勝手に決めればいいんじゃないの?結婚より簡単じゃん。

     そう思われる方もいるであろう。僕もそう思っていた。

     例えば、ある夜、大変な言合いになり、お互いが「もうこの人とはやって行けない」と思い、
     

    「お前とはもう離婚だ!」


     

    「望むところよ、あなたとは離婚よ!」
     

     となったとする。

     その後、「では、お休み」と言ってベッドに入って寝る。


     

    *


     

     次の日の朝、目覚めた時は、すっかり昨夜の熱は冷めている。
     

    「ぁ、ぉ、、おはよう」(気まずい感じ)


     

    「おはよう、あら、早いじゃない」(やはり伏せ眼がち)
     

     朝はトーストとスコティッシュエッグだから。いつもの毎日の始まり。二人とも昨日の夜の話には触れないが、同じ事を考えている。
     

    (何も今日離婚しなくても良いのではないか・・・)
     

     明日でも遅くはないのではないか、もう一度話し合っても良いかも知れないし。

     つまり、離婚には計画も期限も、増してや家族や友達など、他人への告知なども一切ないのだ。だからそれをしなければならない、と言う責任は一切ない。さらに結婚が祝福されるのに対して、離婚は悲劇的な出来事だ。「離婚おめでとう!」とは、誰も言ってくれないのだ。だから一旦決めたとしても、ずるずると先延ばしになったり、かすかな可能性を感じてやはり止めようなどと簡単に気持ちが揺らぐ。

     

     それに加えて、子供の事や財産なんかの問題があったら、それこそ目も当てられない。幸い僕らには子供は居なかったし、お金の問題も、全て僕の財産(大した事ないが)なので、必要なだけ彼女に渡せば良い。それでも簡単に決める事は出来なかった。

     しかし、僕の気持ちは半年ほど前から決まっていた。彼女との生活に自分の未来は見出せない。近いうちに離婚すると。

     その一番大きな理由が、子供だった。もし彼女との間に子どもが出来て、その子供も彼女と同様な精神的な問題を抱えていたとしたら。。。

     僕にはその家庭を支えて行く事が出来ると思えなかった。その可能性から逃げたかったのだ。もし、仮にいまだに彼女の事を深く愛していた場合、きっとそんな事をも乗り越えると決意出来たかも知れないが、もうそう言う気持ちは無かった。

     

     もしかすると僕はペテン師なのかも知れない。
     

    「ミリの人生を僕にあずけて下さい」
     

     そう言って結婚した。そうして結婚してわずか1年で「やっぱり君の人生をあずかれない」って言っている。だから離婚か。

     しかし、現実はそう簡単ではない。離婚は双方の合意の基と言うのが民法にも定められている。つまり、ミリが納得してくれなければ、出来ないのだ。



     ミリ (11)に続く
    | ミリ | 23:08 | comments(1) | - | - |
    読みました。? ?。
    | Katsumi Shibata | 2016/06/01 2:19 AM |