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G's voice

英会話カフェを経営している男が、それとはほぼ無関係な事を酔った勢いで、無責任に書くコーナー。途中からまじめに小説家を目指すに至る。
バーチャルのリアル化
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    バーチャルリアリティが現実に出て来る日

     

     

     ちょっとばかり前の話題だが、ポケモンGOは今まで部屋にこもっていたゲームオタク達を公園や観光地に出させた。これはある意味素晴らしいことだ。リアルとバーチャルの融合だ。

     このままポケモンを使って、彼らをスポーツジムや、ボランティアなんかに誘導して欲しいと思う次第である。仕事もポケモンの為にバリバリやる可能性もある。

     

     しかし、一方で悲観的な僕はこれの将来を危惧してしまう。

     

     それはバーチャルのリアル化だ。

     

     バーチャルは何でリアルより良いと思う人がいるかと言えば、現実ではない世界を見せてくれる。例えば身近な例で言うと、現実の女性は口説くのはムツカシイが、2次元(いや、すぐ3次元化するだろうが)の世界では、超かわい子ちゃんが向こうから迫って来たりする。それに対し、こっちがちょっと冷たくしたりして、変な駆け引き何かがあって結局結ばれる(僕は全然そう言った事を知らないので、勝手な想像です)。

     

     

     ポケモンGOは、そう言ったお部屋の中のディスプレイの中での出来事が、現実に持って来られる時代が来る事を予感をさせる。

     例えば、3Dマウントディスプレイをかけた若者が街を闊歩している。彼らは獲得無理っぽい現実の女の子を諦め、バーチャルのナンパを楽しむとか。

     

    「ヘイ、彼女。お茶でもしない?」彼にしか見えないバーチャルの女の子に声を掛けてみる。

    「うーん、いいけど、、、私そんなに軽い女じゃないからね」

     

     そう言う簡単なやり取りでナンパ成功。で、二人で喫茶店に。

     

    「何名様ですか?」

     

     店員は一人で入って来た男に聞く。もちろんその女の子は店員には見えない。

     

    「2名。」

     

     そう言って席に案内されると、座ってから一人で誰も居ない向かい席に、

     

    「何飲みたい?おごってやるよ」

     

     と言う。

     

    「ウーン、私ダイエット中だから、ホットティーでいいや。ストレート」彼だけに聞こえている。

    「うっそ、マジで?俺はチョコレートパフェ頼んじゃおうかなぁ〜。欲しかったら俺の分けてあげるよ」

     

     全ては独り言だ。彼は頑張ってナンパ男のセリフ。今時、携帯電話の話もイヤホンマイクで全く歩きながら一人で話しているみたいなのでこれはあるかも知れない。しかし、ここで問題になるのは、ホットティーを誰が飲むのか、と言う事。実際にその女の子はいない。

     

     

    「ありがとうございました」

     そしてお勘定を二人分支払って、たぶん大きめな公園に行く。いや、ショッピングかな?

     男は一時の楽しみに気が大きくなっている。

     

    「わたし、これ似合うかしら?」

     

     女の子が指差した服は結構な値段。

     

    「いや、絶対似合うでしょ!」

     

     実は連れて来られたこのショップはゲーム会社のスポンサーだったりする。

     

     ・・・and so on.

     

     ずっと前からそうだったみたいだけど、ゲームにハマっちゃうとお金出すらしい。今でも、現実にありもしない魔法のツールとかに100円か分からないけど、払うんでしょ?しかも何万人単位だから、ソフトはやり方次第で金になるわな(これもやった事ないので想像です)。上のパターンの場合、いよいよホテルって時に金銭を要求されるかも知れない。あれ?それなら現実でも似たようなのあんじゃね?

     

     

     その人たちは、リアルな世界にバーチャルと生きている訳で、でも傍らにいる僕らにとってその存在は丸ごとリアルな訳だ。お店の人だって、いない彼女の存在を認めなければならない。ポケモンGOで結構問題が起こっているが、現実にバーチャルがここまで入って来ると相当な問題が待っているのではないか。

     究極を言ったらマトリクスの世界みたいに、現実とバーチャル(仮想)の全ては脳の中で起こっている事で同じだ、みたいな結論になったり。混沌だ。

     

     僕がバーチャルのリアル化と言っているのは、バーチャルはその個人の中での出来事であるはずが、全く他の人たちの生活にまで影響を及ぼす存在になって来ているのではないか、と言う事。実社会に存在するなら、もはやそれはバーチャルとは言い難いのではないだろうか。

     


     

     将来の意図する所が、この様にある意味融合ではあるが、それが良い形であれば社会に役に立つ事になり得るだろう。予期せぬ面白い事も、沢山起こるだろう。

     でもやっぱりそれをうまく、法などでコントロールする必要も出て来る訳で。

     

     なんかちょっと薬物みたい。

     

     

     

    (了)

     

     

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